いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※核心的なネタバレは極力避けてはいますが、苦手な方は予めご注意ください

リケジョの法則 ~数字では割り切れない2人の関係~

 

2018/10/02読了。

 

自分もジャンルは違えど理系のお仕事をしているので、そんな女性が主人公の作品が気になりまして。
最初はもっと恋愛が絡むのかなと思っていたら、存外がっつりお仕事小説でした。
粗筋に偽りはなかった。
恋愛も一応フラグ的なものは立つのですが、回収しないまま、ちょっと匂わせただけで終わるという。
ヒーロー側は、特に終盤辺りは隠してないんですけどね。
恋愛面がこの後どうなるのか、気にはなる。

 

リケジョの話ですが、理学系でも医学系でもなく、まさかのロボット工学という、リケジョの中でもまたハードルが高いジャンルだった気がします。
それでいて、前述通りがっつりお仕事小説なので、本当にしっかりロボットや材質、物理学などの専門知識も登場するという。
そして、仕事上のトラブルが度々勃発、それを力を合わせて乗り越えていく……お蔭で恋愛している暇がないという。
まあ、恋愛面では「呪い」と称される厄介なジンクスが付きまとっているのもあって、進みようがないのもあるのですが。
ただ、この呪いが解消されるところまで見てみたかったというのも本音。
元々は恋愛小説だった作品を改稿したとの話なので、元の話では決着ついたのかもしれませんが。
電子書籍版だからなあ、個人的には手が出せない)

 

大きなプロジェクトを大企業と一緒に行うことになった中小企業の主人公ですが、不協和音は内側から出てくるという。
最初から主人公を目の敵にしている某キャラがいて、最初は産業スパイか何かかと思っていたのですが……クライマックスでは、まさかの対決が。
しかも、このキャラの動機がね……思いのほかショボかった。
器が小さいと言いますか、やらかしたことに対しての動機が本当にショボい(それが作品として悪い訳ではない)
結局どんでん返しでやられて終わるんですけどね、思い切りスカッとできてざまあな展開なんですけどね。
そりゃお前、そんなショボけりゃ、最終的にコテンパンにやられるよねという。
本当にざまあでした。

 

某キャラのショボさが際立つ中、この時のヒーローの言葉がより輝いたのも見どころ。
心の籠った恫喝、最高にかっこよかったです。
そりゃ、主人公も惚れるだろうという。
それでいて、フラグ回収ないんだよなあ。
つくづく惜しまれる。
恋愛の「呪い」ネタを散々出してくるから、この恋愛に関する話ももっと盛ってほしかった気はします。
作品としての締まりは弱くなるかもしれないけれども。

 

ともかく、リケジョの自分でも触れることのないジャンルのお仕事を垣間見られて、興味深い作品ではありました。
頑張るリケジョさんに読んでほしい作品です。