いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※核心的なネタバレは極力避けてはいますが、苦手な方は予めご注意ください

縄文人の死生観

 

縄文人の死生観 (角川ソフィア文庫)

縄文人の死生観 (角川ソフィア文庫)

 

2018/08/27読了。
以前から気になっていた本なので、文庫版で手に取れて凄く嬉しいです。
しかも、想定していた以上に良本でした。

 

縄文時代の墓の特徴、発掘された骨に見られる特徴(年齢、特異的な変異など)残されいた遺物(装飾品など)から縄文時代の人たちが「死」についてどう考えていたのか探ろうとした1冊。
年齢に応じて埋葬の仕方を変えていたという点も興味深かったですし、その埋葬の違いからどういうことを「願って」いたのかも見えてきたのは、本当に面白かったです。
骨の変異についても色々解説してくださっているので、解剖学的な意味でも読んでいて楽しい。

 

また「死生観」繋がりということで、縄文時代では恐らく死に直結することも多かったであろう病についても解説してくださっていたのですが、そこにまさか装飾具が関わってくるとは思わず。
しかも妊婦さんの死、出産時の死などは、特別に扱われていたというのも、本当に目から鱗な話でした。
今後、装飾品を身に付けた女性の縄文人を見たら、自分の中での解釈が変わりそうです。

 

まさか骨やお墓や装飾品から、ここまで縄文人のこと、縄文人が考えていたことを掘り下げることができるとは思いませんでした。
これは本当にいい本です。
土偶や土器だけでなく、もっと縄文時代のこと知りたいという方にはオススメですよ。