いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※核心的なネタバレは極力避けてはいますが、苦手な方は予めご注意ください

霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿1

 

2018/08/03読了。
これまた随分と自信家でキャラの濃い探偵さんで(褒めてます)
一方ヒロインは小さくて泣き虫で、随分色々と振り回されてますけど、窮地もまさかの体力バカで乗り切ってしまうという。
ヒロインも違う方向にキャラが濃い。
まあ、美人な妹マネージャーも含め、メインキャラは総じて濃い。
ただキャラものだからと油断して読んでいると、結構怖くて度肝抜かれるという。

 

幽霊を残らず滅すると豪語する本職霊能力者、副職超一流アイドルの初ノ宮行幸に出会ってしまったアイドルマネージャーの美雨。
彼女は知らず悪霊を寄せ付けてしまう「渡し屋」の素質を持っていた。
その素質を買われ(?)彼女は行幸の事務所にヘッドハンティング(?)されることになるが。

 

何だろう、書いていて随分ツッコミどころ満載な内容になってしまった気がするけど、事実だから仕方ない。
霊能探偵ということで、アイドルながら幽霊絡みの話を解決していきます。
車を崖下へと誘う正統派の怖い幽霊から、お祝いごとがある度に耳元で「おめでとう」を囁く優しい(?)幽霊まで、内容は様々。
読んでいて鳥肌が立つ場面もあれば、感動で泣ける場面もあって、ただのホラーで終わらないところがいい。
まあどんな幽霊であれ、行幸は容赦ないのですけれども。

 

ミステリとしても面白く、またホラーとして怖かったのは、やはり最後のラジオ局での話でしょうか。
美雨に迫る危機も相俟って、非常に手に汗握りました。
振り下ろされる凶器、果たして美雨は。
まさかの展開に爆笑必至です(爆笑かよ)

 

とにかく怖いのに笑える、シリアスとコメディの塩梅がいいなと思っていたところに、最後の最後で今までのことを引っくり返す視点が入ってきて驚かされました。
メインキャラ以外の視点からあの状況を見ると、そうも取れるのかと。
しかも美雨の前では決して言わなかった行幸のある台詞の意味も気になるところ。
彼にとって美雨は味方?
それとも……?
先が気になる作品です。