いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※核心的なネタバレは極力避けてはいますが、苦手な方は予めご注意ください

折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。

 

折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。 (富士見L文庫)

折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。 (富士見L文庫)

 

 

 

2018/06/21読了。

「地獄くらやみ花もなき」が面白かったので、こちらも手にとってみました。

※「地獄……」に関しては、下記より。

地獄くらやみ花もなき - いこの読了本備忘録。

 

こちらも人ならざる妖怪が絡むミステリですが、日常ミステリよりでした。

常に夕焼け空の世界に閉じ込められた少女と困っている人を放っておけない男子高校生が、町の住人の悩みを解決していきます。

 

特に最初の教師と花魁姿の妖怪とのお話が泣けましたね。

最初からこの話だったので、よりぐいっと物語に引き込まれた気がします。

 

また幕間のミスリードが上手くて。

ある過去話なのですが、この登場人物が誰なのか、幕間を読む度に推理が二転三転するという。

(少なくとも自分はそうだった)

最初は主人公の父親の話かなと思ったら、あれ、主人公自身? 

いやいや、でもじゃあここに出てくる「父親」は誰やねんと、かなり混乱しながら読む羽目に。

 

そんなところに、最後の話でとんでもない爆弾が爆発します。

主人公の男子高校生に関わることが最大の謎だったとは。

(そう言えば、この点も「地獄くらやみ……」との共通点か)

本当の家族とは何か、色々考えさせられました。

「父親」の深い愛情、泣けましたとも。

 

主人公に対して遠慮のないヒロインで探偵の少女、賑やかな妖怪たち。

主人公の身辺も綺麗になって、改めてこのコンビで謎に挑んでも大丈夫な土台が出来上がった気がします。

今後もこの2人の活躍が読めることを期待して。

 

あ、そういえば、探偵役である彼女の話に触れてなかった。

彼女も悲しい運命を背負ってそうですが、いつか彼女が本当の青空を見られる日が来てほしいなとも思います。

彼女のために、主人公が頑張ってあるものを作り上げるところも見どころなのです。

そこは是非本編でご確認を!