いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※核心的なネタバレは極力避けてはいますが、苦手な方は予めご注意ください

幸せを呼ぶ物語、つづります。:水沢文具店

 

2018/04/11読了。

書店で見かけて狂喜乱舞しましたよ。

まさか続編が出るとは思わなかったので。

続きの物語を読むことができて、本当に幸せでした。

 

1作目に関してはこちら。

水沢文具店:あなただけの物語つづります - いこの読了本備忘録。

 

ノートとペンさえ買えば、その人が望む物語を書いてくれるという一風変わった文具店の店主。

その店主の恋人になった小学校教師とのその後、文具店のある商店街の人たちとの絆、勿論物語を願ったお客さんたちの話、しかもその書かれた物語の内容まで味わえる、何とも盛り沢山な内容の続編でした。

 

1作目は主軸が小学校教師の女性に据えられていて、店主側の視点からの話は最後に少しくらいだったと記憶しているのですが、今回はむしろ店主側からの視点が多く、読みたいと思っていた部分が読めて嬉しかったです。

他にも、依頼者側(第三者)から見た店主や彼女のことが知れたのもよかったですし、店主と商店街の皆さんとの普段のやり取りが見られたのもよかったです。

 

また、ある話は物語を受け取った後の方をメインに描かれたものもあり、後日談が読めたところも新鮮でした。

そう、前作で「こういうところも読みたいな」と思っていたところを叶えてくれた、前述通り何とも盛り沢山で贅沢な内容の2作目で大満足。

 

何より主役2人のその後がしっかり読めたところが一番の満足ポイントでしょうか。

大人な2人の筈なのですが、これがまたこちらがもどかしく思うほどのゆったりぶり。

でも、そこがまた2人らしくて、もどかしいながらも愛おしく思えたり。

彼女は先生として乗り越えねばならない試験もありましたしね。

それどころではなかったというのもあるのでしょうが、それでもゆっっくりゆっくり前へ進んでいる2人を見ていると、2人とも苦しい過去を乗り越えた経験があるだけに、読み手側に希望を与えてくれたと思うのです。

最後の話がこの2人の共同作業というのもいいのですよ。

今回のクライマックスとして、これほど相応しい展開はないなあと思えるほど。

 

それに最後の最後のシーンがまた印象的なのですよ。

これまでの素敵な物語を噛み締めつつ、自分も空を見上げたくなる、そんなほっこりと美しいラスト。

ぜひ色々な人に味わってほしいです。

 

前作よりパワーアップした2作目。

前作と併せて読んで、その違いも楽しんでほしいなと思います。

今回も幸せを呼ぶ物語を堪能させていただきました。

ありがとうございました。