いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※核心的なネタバレは極力避けてはいますが、苦手な方は予めご注意ください

弁当屋さんのおもてなし 海薫るホッケフライと思い出ソース

 

弁当屋さんのおもてなし 海薫るホッケフライと思い出ソース (角川文庫)

弁当屋さんのおもてなし 海薫るホッケフライと思い出ソース (角川文庫)

 

 2017/11/11読了。

大好きな喜多みどりさんの弁当屋さんシリーズ2作目。

美味しそうな弁当も気になりますが、今回は特に不器用な主人公の恋愛模様にやきもきしたように思います。

 

今回も弁当を通してお客様の悩みを解決していきますが、中でも思い出の中にしかない弁当(もしくは料理)の再現が2話もあります。

これがまたどちらも泣けるんですよね。

20年ぶりに明らかになった想いとかもうね、読んでいるだけで涙が溢れる訳ですよ。

ついその前まではおいしそうな料理の描写に涎を垂らしていたというのに。

 

大人も子供も必死になって隠そうとしていた好き嫌いに関しての話も「あるある」と思えてしまう身近さ。

大人だから何でも食べられると思ったら大間違いだ!

 

また弁当嫌い、深夜の揚げ物に対する批判など、ネガティブ方面から見た弁当の話というのもあって興味深かったです。

深夜に揚げ物を食べるあの背徳感……分かるなあ。

太るし。

 

しかし、前述通り、今回はやはり主人公の恋愛模様が非常に気になりました。

前作より恋愛成分が実際のところ多かったように思います。

主人公が前の辛い恋愛から立ち直れた証左なのでしょうが。

 

気になっていたので、無事に着地するところに着地してくれた時には、非常に安堵しました。

如何せん、この作品は主人公の女性からの視点での話で、弁当屋の彼視点で描かれることがないから、彼の気持ちがよく見えないんですよね。

お蔭で主人公と一緒に随分ヤキモキする羽目になりましたが。

彼も色々過去もちですからね(この点は、やはり今回も詳しくは明らかにならず)

ただ彼の本当の名前が明らかになったのには驚きました。

え、あの名前本名じゃなかったんかい!

彼自身も何か成長したように思える展開ではありました。

 

今回非常に綺麗にまとまっていたので、これでシリーズ終わるのかなとちょっと不安がありつつ。

自分はまだ続きが読みたいので、続編を心待ちにしたいところです。

くま弁の心まであったかくなれるお弁当、まだまだ読みたいというか食べたいです。

北海道は遠いなあ……(行ってもないぞお前)