いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

 

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (角川ビーンズ文庫)

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (角川ビーンズ文庫)

 

 

 2017/09/10読了。

最初にぶっちゃけますが、「なろう」でやたら流行っている悪役令嬢が主役話とか、乙女ゲーム内への転生話というのは意味不明で正直苦手なんですが(ゲーム内とかいう電脳世界への転生って何だよという)大好きな永瀬さらさ先生の作品ということで手に取ってみました。

流石、よく練りこまれていて、思っていたより断然楽しく読めました。

 

乙女ゲームの悪役令嬢として転生したことを思い出した主人公が、破滅フラグを回避するため、ラスボスとして覚醒する予定の魔王を飼って、もとい落としにかかる物語。

ただの恋愛話ではなく、次々現れるフラグをへし折るためにどうするか、乙女ゲームというより戦略シミュレーションを見ているかのようでした。

そうそう、この辺りの構成が、どの作品でも凄いなと思えるところです。

政略とか陰謀とかを絡ませてくるから面白いのです。

 

また、転生を思い出しはしたけど、主人公が乙女ゲームのストーリーを全部思い出した訳ではなく、小出しで思い出していくところがユニークでした。

だからまとめて一気に解決とはいかず、一つ一つ問題を解決していく、その度に悪役令嬢の逆転劇が見られてワクワクしました。

段々乙女ゲームの本来のヒロインやヒーローがクズになっていくのも爽快でしたね。

本来のヒロインの方が腹黒な感じでしたしね。

乙女ゲームのヒロインがそれでいいのか。

 

勿論、恋愛話としても楽しめました。

魔王を落としにかかった主人公がかなり鈍感で、結局は魔王落とせてるのに気付いてない辺りが笑えて笑えて。

周囲は気付いてるのにね。

そうそう、周りのキャラクターも魅力たっぷりで、より世界観の掘り下げになっていたと思います。

ただ男性キャラクターばっかりでしたから、魔王の心労を思うと……

 

ゲームの世界観も練りこまれていましたし、単純な恋愛ものとして読ませないところが、本当に流石でした。

苦手なジャンルも楽しく読めませてくれたことに感謝です。