いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ

 

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ (角川ビーンズ文庫)

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ (角川ビーンズ文庫)

 

 

2017/07/02読了。

続編を熱望していたので、2作目を読めたこと、本当に嬉しいです。

演奏シーンが今回も非常に印象的でした。

指揮者及び演奏者の曲の解釈がストーリー仕立てで登場し、実際の曲が分からなくても雰囲気が伝わる世界。

曲を文字で読んでいる筈なのに、ビジュアルで見ている気になる不思議な感覚。

どちらも「聴覚」で演奏を捉えてはいないのに。

 

トーリーから話が逸れてしまった気がする。

今回は、新設される第三楽団の選抜を背景に、主役2人は新キャラクターである男性指揮者を交えての三角関係を展開。

婚約破棄騒動が治まったと思ったらこれか。

しかもこの新キャラが音楽家としても恋愛としてもアルベルトのライバルになってしまうという。

 

ミレアの暴走っぷりは前回と変わらずなので、さておくとして。

(聖夜の天使の正体を知ってますから、その点では多少大人しくなった……気がしないでもない)

今回はアルベルトが想像以上に恋愛に関してヘタレだったせいで、非常に話が抉れました。

お前が最初から素直になっていれば、色々すんなりいったであろうに。

楽団員の皆さんに冷ややかな目で見られるシーンが実際にありましたが、読んでいてこちらも呆れること多数。

ただ、開き直ってからの行動の速さには驚かされました。

ラストでは、気付けば外堀が埋まっているという。

恐るべし、恋愛ヘタレから別の何かに覚醒したアルベルト。

 

その割に、結局今回もキスはお預けでしたね、この2人。

 

主役2人の陰で、1巻からいい働きをしてくれていた某サブキャラクターの恋愛にも進展が。

こちらも第三楽団に関しての展開も絡めて見どころになっています。

そうだった、こちらにも天才がいましたね。

 

天才である主役2人があっさり勝つ展開ではなく、苦難や挫折を味わいながら成長していくところが、個人的には凄く好きです。

最近は「主人公ツエー!」で無双する話も多いですからね。

今回の結果に関しては、今後の2人が音楽家として成長していくには必要なステップだったと思いますし。

特にミレアがここからまたどう化けていくのか、引き続き、その様子を見ていきたいものです。

 

今回もオーケストラものとしても、恋愛ものとしても非常に楽しめる素敵な作品でした。

2人の恋愛も始まったばかり。

ヘタレなアルベルトが、変な方向に考えが暴走するミレアに振り回される様も、もっと見たいので、是非とも3作、4作と続いていって欲しい作品です。

そう、今回もコメディ部分も爆笑ものでしたので。

コントを見ているようでした。

このシリアスとコメディの塩梅も絶妙なんですよね。

本当に大好きな作品です。

引き続き応援しております!