いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま

 

弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま (角川文庫)
 

 

2017/06/15読了。

自分をビーンズ文庫沼に沈めてくださった喜多みどりさんが角川文庫で一般小説出されていてびっくりした次第。

これは面白かろうと思って手に取って大正解。

これまた大変お腹の空く小説でした。

こんなお弁当屋さんなら、通い詰めたい。

 

恋人と二股かけられてフラれた挙句、札幌市へ転勤となってしまった主人公のOL。

ぼろぼろの状態でふと立ち寄ったのは、路地裏にあった手作り弁当屋の「くま弁」

つい流れで弁当を頼むが、何故か渡されたのは頼んだものとは別の弁当と、とあるメモ。

真意が分からず、再び「くま弁」を訪れるが……

 

「魔法のお弁当」の作り手と呼ばれる「くま弁」の店員さんが、お客様の本当に食べたいお弁当をオーダーメイドで作ってくれて、そのお客様が癒されていく、そんなお弁当でほっこりできるお話。

全4話構成で、それぞれ北海道ならではの本当においしそうなお弁当が登場します。

北海道出身の喜多さんだから書けるお話ですね。

そのお弁当を食べたお客様たちが(無論、それぞれ違うお客様)立ち直るきっかけをもらったり、決意したり決断したりする勇気をもらって成長していきます。

全編通して結果的に見届け人になっているOLさんは、最初のその人ですね。

(このOLさんと店員さんの悩ましい関係性にもニヤニヤできます)

 

「くま弁」の存続に関わる話が持ち上がってハラハラすることも。

この時は逆に「くま弁」で救われたお客様たちが、店員さんのためにお弁当を作る逆転話になってます。

「くま弁」は本当に愛されてますね。

店員さんもまた然りですが。

 

この店員さんもややこしい過去をお持ちで、今回少し出てきますが、具体的に何があったのか詳しい描写はなかったように思います。

あくまで店員さん視点での話でしたし。

彼の過去話の掘り下げ、そして最後の最後で少し仲が進展したOLさんとの今後を含めて続編を期待したいところ。

再び「くま弁」のお弁当で読み手側もほっこりできるお話、期待しております。