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いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約

 

いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫)

いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫)

 

 

2017/05/03読了。

シンデレラのいじわる義姉の実際は、自分のことは二の次で、義妹のために世話を焼きまくるいい人だった(但し口は悪い)というユニークな設定だった物語の続編。

シンデレラが無事に王子様と恋仲になってめでたしめでたしになった、その後の物語。

 

今度は副題にある通り「眠り姫」が題材。

糸車や老婆、茨はないけれど呪いの話など、眠り姫のモチーフは出て来ますが、さすがに100年寝たりはしません。

病弱ですぐ寝込むので「眠り姫」の異名を取る王族のお姫様が出て来ます。

しかも彼女が他称いじわる義姉の恋のライバルになります。

その後、ある意味一番の理解者になりますが、まあそれはさておき。

シンデレラは実は家事好きの勉強嫌いのワガママっこ、いじわる義姉は前述通りと定番の裏を行くキャラ設定なこの作品では、無論「眠り姫」にも裏の顔があり、実は……そこは、本編を読んでくださいと割愛しておいて。

 

前作は確かいじわる義姉は妹のために、要は他人のために自分を蔑ろにしてまで頑張る話だったうように思いますが、今回は(王族になる妹のためというのもあるけれども)自分のために、特に自分の恋愛のために頑張る話だったように思います。

まあその原動力も、妹に恥をかかせたくない、幼馴染みの隣に立っても恥ずかしくない自分になりたいという、他人に軸を置いた考え方からではありますが。

もっとワガママになってもいいとは思いますが。

他人の視線に立ち、他人のために頑張れる、例えそれが自分を快く思っていなかった「眠り姫」のためだとしてもできてしまう彼女が凄いです。

そりゃ、幼馴染みも惚れるだろう。

 

そんな幼馴染みは「眠り姫」との婚約話が持ち上がるし、後半はすれ違って辛い展開になりましたが、騒動を乗り越えてようやく彼女が自分の気持ちを優先させたことで、無事に2人が結ばれた時は感無量でありました。

7年越しの片思い、成就おめでとう。

どうやら周りにはモロバレだったようですが。

「眠り姫」が不憫だ……義姉は終盤近くまで無自覚だったし。

馬に蹴られて……な役回り、お疲れ様でした。

 

一応前回で完結していたところを続編で無事に2人の恋に決着がついたところまで見られてよかったです。

これで改めて完結とのことですが、個人的には満足できるラストだったように思います。

欲を言えば、3姉妹の次女の話をもう少し読んでみたかった気もしますが。

今回も色々姉妹とのため、いい働きをしてくれた彼女ですので。