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いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

スープの国のお姫様

 

スープの国のお姫様 (小学館文庫)

スープの国のお姫様 (小学館文庫)

 

 

2017/03/30読了。

最近スープを絡めたミステリって流行りなのかなあ。

ちょろちょろ見かけるんですけど。

これは本当に本気でスープしか出てこない潔い作品でしたが、実に様々なスープが出てきてスープの奥深さを知りました。

主人公が一発で求められたスープを作れず、一度挫折してから再チャレンジして答えを見つけていくという成長ものとしてもよい。

また、主人公がずっと探し求めているスープが何なのか、それが最後の最後で答えにたどり着けるのもいい。

そう言えば、主人公は結局最後まで名前が出てこなかった気がする。

年齢はかろうじて会話の中から読み取れますが。

 

あ、お姫様のことについて一切触れていなかった。

主人公が成長していくには、このお姫様の関わりが必要不可欠。

知識は膨大にあるけれど、料理は不慣れな少女のおかげで、一度失敗しても主人公は無事に答えにたどり着いていきます。

彼女がいたからこそ、探し求めていたスープも見つかりましたし。

それに、彼女自身もちょっと問題を抱えている子で、彼女もまた主人公との交流を通して自分がどうすればいいのか見つけていく、彼女の成長物語としても読めます。

年齢差のある2人ですが、友情か恋愛かの内容はさておき、今後もスープを通じてどこかで会える、そんな希望の持てる別れとラストで読後感も悪くありません。

互いに成長しあって再会した時、どんなドラマが展開されるのか、そんな未来予想をしてみたくなりました。

そこにはきっと、最高のスープがあるはず。