いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

幻想古書店で珈琲を

 

幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫)

幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫)

 

 

2017/01/27読了。

本の街である神保町を舞台に、「縁」をなくした者たちが迷い込む不思議な古書店「止まり木」の店主、亜門と、そんな彼の元で働くことになった主人公の司の物語1作目。

個人的には「幽落町おばけ駄菓子屋」は少し読みづらかったのですが、こちらは非常に読みやすかったです。

少しジュブナイルな雰囲気は漂いましたが。

だって、悪い人が全然出てきませんから。

普通なら、主人公が終盤近くであんな不思議話を打ち明けたら、否定の一つもしそうなのに、まるっと受け止めた上でのアドバイス。

あんた、ええ人やん。

これで彼も亜門側の人とかいうオチが今後待ち受けているのであれば、面白いのですが。

 

魔法使いを自称する亜門は、お客様に対してその人の人生を「本」にすることを代償に珈琲を提供。

古書店にはこの珈琲の香りが常に漂っていて、この雰囲気が自分にはたまらない感じでした。

珈琲が体質的に飲めないので、こういった古書店で珈琲を味わえるだけで羨ましい限りなのですが、まあそれはさておき。

 

自称魔法使いの亜門の正体は、名前と彼の魔法使いとしての能力を鑑みれば自ずと分かるのですが、彼の正体が司にバレてからの展開がよかったですね。

ベタといえばベタなのですが、こちらが期待している王道的展開を貫いてくれるので、安心して読めるといいますか。

また何故か何も書かれていなかった司の人生の本に書かれた最初の一文がいい。

何が書かれたのかは、是非読んで確かめて欲しいところ。

 

これは亜門と司の出会いと始まりの物語。

ここからこのシリーズがどう展開していくのか、楽しみにしたいです。