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いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

屋上で縁結び

小説(作家名あ行)

 

屋上で縁結び (集英社文庫 お 74-6)

屋上で縁結び (集英社文庫 お 74-6)

 

 

2017/01/25読了。

商社のビルの屋上に稲荷社があるなんて光景、見たことある人もあるかと思います。

この物語も、たまたま就活中にそんな稲荷を見つけて、遠くからその稲荷に願掛けしたところ、無事にそのビルの会社に再就職できたアラサーOLさんと、その稲荷の神主さんが出会うところから始まるお仕事ミステリ。

といっても、ミステリ要素はそう多くありません。

こけし盗難事件と、途中から登場する清掃員のお嬢さんに関わるある秘密くらいでしょうか。

まあ、神主さんが一番不思議といえば不思議なんですが。

 

自分はどちらかというと、ミステリよりは主人公の女性とこの神主さんとの切ないやらもどかしいやらの恋愛ものとして読みました。

この神主さん、若いんですけどシングルファーザーで、7歳だったかの息子がいます。

これが割と速い段階で明かされるので、彼女も随分悩みます。

子供がいるから、というより、奥さんとは死別しているという彼においそれと近付いていいのか。

そういう身の上なのに、彼は割とフランクに彼女の弁当のおかずを食べていきますから、余計彼女としては振り回されたんではないでしょうか。

 

ただ、悩んでいたのは神主さんの方も同じ。

彼が彼女に近付いたのには、ある理由があり、でもそれに本人が無自覚だったため、クライマックス付近でそのことをようやっと自覚し随分苦悩します。

これがまたもどかしい。

ここから彼がどう折り合いをつけ、彼女もまたどう受け止めるのか、クライマックスは見ものです。

完全にすっきり終わる訳ではないですが、未来は続いていく形ですので。

この後もシリーズが展開するのであれば、彼がもう一歩二歩踏み出した答えを出してくれるのを期待したいところではあります。

 

うん、ミステリ要素もありますが、やはり恋愛主軸かなあ。

自分はそう思います。