いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

化学探偵Mr.キュリー5

 

化学探偵Mr.キュリー5 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー5 (中公文庫)

 

 

2017/01/11読了。

確か前作は、沖野先生と舞衣ちゃんがメインの話より、主役は別の第三者で、その第三者から見た2人といった印象が強く、いつもとテイストが違った印象を受けましたが、今回は従来のスタイルに戻った印象。

やっぱり舞衣ちゃんがトラブルを持ち込んで、沖野先生が嫌々ながらも巻き込まれていく話の方が個人的には落ち着きますね。

沖野先生のツンデレが見られて嬉しいのなんのって。

 

沖野先生が舞衣ちゃんに巻き込まれるようになってから1年。

今回も先生は、化学サークルの騒動に首を突っ込んだり(不本意)舞衣ちゃんの友人の異変に気付いて動いたり(不本意)学生を狙う犯人を探したり(不本意)不登校になった少年を引っ張り出す作戦に巻き込まれたり(本当に不本意)と大忙し。

 

極め付けは、最後のお話、定番の2人で閉じ込められた部屋からの脱出劇。

ただの部屋ならよかったのですが、場所は理学部の冷蔵室。

抜け出すのに使えそうな薬品はあったものの、劣化していたり、種類が少なかったりと難易度高め。

しかも、冷蔵室だから寒いですしね。

 

そんな中、寒いから2人で体寄せ合い、なんていう甘い展開にならず、寧ろ舞衣ちゃんは尿意との戦いという下手するとコメディテイストの方向に走っていってしまって、緊迫した状況だったのに、妙にコミカルでした。

この時の2人の会話がまたコントのようでしたし。

でも、こんな打ち解けた2人の会話を見られただけでも感無量でした。

 

2人の関係性も少し変化。

(本人が意図していなかったものだが)合コンに行ったという舞衣ちゃんに複雑な心境の沖野先生。

舞衣ちゃんは舞衣ちゃんで、冷蔵室からの脱出後、先生を熱っぽい目で見るようになりましたし(ただし無自覚)

化学を用いたミステリとしても充分面白いですが、この2人のもどかしい関係性も気になるところ。

今後の展開がより楽しみになりました。

早く2人のとも自覚してくれ! と思ってしまいます。

 

余談。

自分も化学関係の仕事してますが、匂いで大体何の物質か分かるというのは、化学あるあるですよね。

某シーンで出てきて、ついつい頷いてしまいました。

ただし、劇薬の場合は大変なことになるので、要注意ですが。

下手すると鼻血出る。