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いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

お任せ! 数学屋さん3

 

お任せ!  数学屋さん3

お任せ! 数学屋さん3

 

 

2017/01/03読了。

2巻に続いて、こちらも図書館で借りてきました。

これで完結かな。

中学三年生になった遥と宙。

彼らの遠距離な恋愛(?)は果たしてどうなるのか。

 

冒頭から遥ではない女の子キャラと宙くんの話が出てきて戸惑っていたところに、突然出てくる三角関係、そして宙くんの過去話。

今までも案外重いテーマを扱ってきましたが、今回もジュブナイルな雰囲気の作品にしては重めの話だったように思います。

宙くんの掘り下げ話でしたし。

 

また、全体を通して「恋愛」を主軸に置いた話でもありました。

こういう感情の話を数学で説明できるのか。

そもそも、数学で何でも解決できるのか。

「数学屋」のあり方についても考えさせられる話で、深かったように思います。

その分、数学の内容も結構難しいことになっていますが。

高校生レベルが読まないと大変な気がします。

考えるな、感じろな状態になりかねない。

 

宙くんと親しげな新キャラの女子の狙いは。

宙くんが遥についていた「嘘」とは何か。

夏でも宙くんが黒い服を着ていた理由とは。

そして、遥と宙、この2人の「恋」はどうなるのか。

重い展開を挟みながら、過去の回想も挟みながら進む物語の先は、悲観的なものではなく、苦しい過去を乗り越えての希望のエンディングだったように思います。

何より、数学ですぱっと結論を出しつつも、自分の感情に関しては言葉にすることがあまりなかった宙くんが自分の気持ちを、遥への想いを伝えただけでも、大きな成長でした。

黒服からの卒業も感動的でしたし。

 

まさか、こんな雰囲気で終わるとは、1作目からは想像できませんでしたが、数学嫌いだった遥の成長、前述通りの宙くんの成長も見られて、満足な最後でした。

惜しむらくは、今回はあまり「数学屋」としての活躍が見られなかった件。

宙くんの過去や遥との恋に重きが置かれていたので仕方ないのですが、1巻のようにどんどん皆の悩みを数学で解決する話ももっと読みたかったですね。

そういう意味では、彼らの高校に入ってからの物語もいつか読めたらなと思います。