いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト

 

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト (角川ビーンズ文庫)

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト (角川ビーンズ文庫)

 

 

2016/12/15読了。

永瀬さんの作品、本当に毎回好みな話で楽しみにしているのですが、今回も本当に自分の趣味に合う素敵な物語でした。

珍しく魔法などのファンタジー要素が絡まないオーケストラもの。

特に主役2人のケンカップルが大変美味しかったです。

 

幼い頃にバイオリンをくれた「天使」に会いたい、そのために有名バイオリニストになろうと奮闘する伯爵令嬢と、宮廷楽団の首席指揮者にして公爵家の跡取り息子との波乱いっぱいな恋物語

この「天使」が誰なのか、割と序盤にヒーローの反応から分かるのですが(まあお約束というやつです)何故名乗り出ないのか、そこには割と深い意図があって、舌を巻いた次第。

永瀬さんの作品は、こういう細かいところにも配慮のある作品を書かれるので、読んでいて本当に面白いです。

ミステリのように伏線を丁寧に張ってあるんですよね。

回収されていく様を読むのも楽しみの一つ。

 

また、互いに好き合っている筈なのに、互いに有名人かつ複雑な事情なゆえ、度重なる障害が立ちはだかるのも見もの。

上手くいきそうだったのに、足元から崩れてしまったり。

救いがなさそうだったのに、一発逆転で大団円を迎えたり。

いやあ、読んでいてジェットコースターのようで手に汗握りました。

先が気になって、睡眠削って読んでしまいました。

いやあ、あの絶望的な状況から見事立ち直れて、本当によかったよ。

 

惜しむらくは、2人の仲にこの話でのだけではきっちりと決着がつかなかったところ。

折角彼女が告白しようとしたのに遮りましたからな、あのヘタレヒーローめ。

まだまだ問題のある2人ですが、どうか幸せになってくれと願う次第です。

割と綺麗にまとまっていたけど、続きが読んでみたいなあ。

 

そう、永瀬さんの作品は本当に好きなんですが、シリーズが長続きしないのが難点で。

ぜひ何冊も続く長編シリーズも読んでみたいです。

今はとにかく、この話の続きが読みたいですよ、切実に。