いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

ミヤマの社 君に捧げる恋の舞

 

ミヤマの社 君に捧げる恋の舞 (富士見L文庫)

ミヤマの社 君に捧げる恋の舞 (富士見L文庫)

 

 

2016/12/07読了。

冒頭の伝承文で自ずとラストが想像できてはいたけれど、やはりこの結末は読んでいて苦しかったです。

神と人との恋。

決して相容れないものなのは分かっているし、救いがなかった訳ではなかったけれど、やはり個人的には寄り添って生きる2人も見たかった気はします。

贅沢なお願いなのは分かっていますが。

 

大切な人との命を救えば、もう二度と会えないし、思い出も失う。

その思い出を取れば、大切な人は死んでしまう。

そんな二択を突き付けられた時、自分ならどちらを選ぶでしょうか。

この物語は、神様と出会った少女が、その答えを選ぶまでの長く切ない恋物語

2人の出会いから心通わし、恋に落ち、でも残酷な運命を目の当たりにするまでを丁寧に追って描いているので、よりその終盤の残酷さが際立ったように思います。

思わず、第三の選択肢はないのかと思ってしまうほど。

でも、それこそご都合主義ですよね。

 

互いに互いを思って出した結論に、最後の最後で現れた束の間の奇跡。

感情的には納得はしたくないですが、美しい展開でした。

好きな人の幸せを祈り、幸せならばよい、なんて、自分ならそこまで達観できる気はしませんが。

でも、あの終わり方こそ相応しいのでしょうね。

美しい物語でした。