いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

からくさ図書館来客簿 第六集 ~冥官・小野篁と雪解けの歌~

 

 

2016/11/03読了。

篁様のけしからん胸元に目がいってしまう表紙に時子様の冷たいツッコミが聞こえてきそうです。

 

第一集から「こんな図書館があったら通い詰めたい」と言い続けて、もう第六集。

気付けば作品の中で季節が一周していました。

感慨深い。

 

今回は、篁の子孫のお嬢さんが出てきたり(この時、自分の子孫にツッコミ入れられて興奮するというような意のことを口にしてドン引きされる篁氏……ブレない)普段の篁のやり方では天道に導けない子供の道なしが出てきたり、新要素がありつつも、いつもの雰囲気で進んでいきます。

 

が、最後の話は、物語を締め括るに相応しい最大の案件が。

道なしとして彷徨っている筈の最後の斎宮、祥子様に関する物語が展開します。

そう、どうやら最後のようです。

寂しい!!

 

今回は篁の話というより、新米冥官である時子様の成長と決断に重きが置かれていた気がします。

不完全ながら偽書が作れるようになった時子様。

ある役職への大抜擢も囁かれる中、彼女が選ぶ未来とは。

そして、最後の斎宮をどう天道に導くのか。

 

最後のこの話は、これまで道なしに出会ってきたサブキャラクターも総出演で、まるでラストバトルに味方が次々と集まって手助けしてくれるゲームの演出を見るかのようで、随分興奮しました(ゲーマーゆえの貧相で悲しき例え)

この演出からしても、ラストの雰囲気が感じられます。

興奮もしましたが、寂しさも感じてしまったのは自分だけでしょうか。

ああ、終わってしまうのかと。

 

そして、最後の最後は、篁と時子様の師弟関係にも一つの終わりと始まりが。

この2人の関係性がどうなるのかというのも、この作品の魅力でしたが、安易に男女の仲に走らず、この作品を通して成長してきた筈の2人だからこそ選んだ未来という感じで、妙に納得できるものだったと思います。

そう、特に違和感なく、異論なく受け入れられたので。

これからも2人は……と想像できるのも嬉しいです。

いい終わり方でした。

 

本音を言うと、これからも2人の冥官としての仕事ぶりを、道なしとの物語を、時折篁の変態発言と時子様の冷たいあしらいを交えつつ読んでみたいのですが。

でも、こうも綺麗に纏められると……何も言えない!

いつかまた2人に会えることを祈って!

 

と言いつつ、明確に最終巻という記載もないから次もあるかもと淡い期待もあったり。

待ち続ける気がします。

 

それまでは、からくさ図書館を探して京都をぶらぶらしておきます。

本当に、何処に行けばあるのでしょうか、こんな素敵な図書館……