いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

谷中レトロカメラ店の謎日和

 

 

2016/10/18読了。

書店で見かけた新刊の方が気になりまして。

こちらなんですけど。

 

 

 

手に取ったらば、こちらは2作目ということで、慌てて1作目を探した次第。

結局2冊とも購入しました。

という前置きをしてから。

 

祖父の遺言で遺品のカメラをカメラ屋に売却することになった来夏だが、何やかんやでこのカメラ屋の若き店長と一緒に働くことに。

カメラに纏わる日常ミステリ。

 

デジカメが主流の現代にあって、ここで出てくるカメラは全てフィルム式のクラシックなタイプのカメラばかり。

小難しい話になってくるかと思いきや、来夏がカメラが素人ということもあり、来夏寄りに書かれることで、読者にも分かりやすく優しい仕様になっています。

フィルム式のカメラが懐かしくも、また触ってみたい気になりますね。

 

カメラに関する謎解きもバリエーション豊富で飽きませんでした。

個人的に立体視で立体的に見える写真に関わる謎が興味深かったです。

同じような2枚の写真には相違点が、果たしてこれは双子を写したものなのか、はたまた。

驚きの真相でした。

 

でも1番驚いたのは来夏に関わる謎でしょう。

店長との仲に作中のサブキャラたちと一緒にニヤニヤしていた矢先のあの展開。

心底びっくりしました。

まさか主人公が1番の謎と真実を抱えているとは思いもせず。

ある意味、読者側からしたら裏切りでもある展開ではあったのですが、このことが分かってから改めて出会いの話を読むとがらりと景色が変わります。

犯人が分かってから読むミステリはまた雰囲気が違うものですが、何だかそういう気分になりました。

2度美味しいとは、なかなか。

まあ決して来夏が何かの犯人という訳ではありませんが。

 

日常ミステリながら、しっかり本格ミステリ風でもある作品。

無論、カメラの講釈もばっちり。

フィルム式のカメラの魅力に目覚めてしまうかもしれない、そんな素敵な作品でした。

 

取り敢えず、店長も来夏も色々な意味で幸せになって欲しいですわ。