いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

神崎食堂のしあわせ揚げ出し豆腐

 

神崎食堂のしあわせ揚げ出し豆腐 (マイナビ出版ファン文庫)

神崎食堂のしあわせ揚げ出し豆腐 (マイナビ出版ファン文庫)

 

 

2016/09/20読了。

大の豆腐好きとしましては、手に取らない訳にはいかなかった。

などと供述しているかどうかは、さておき。

 

実家の食堂を手伝っている現在無職の主人公に長身美形の大企業社長が何故か初対面でプロポーズ。

無論断った主人公だが、彼は懲りずにやって来ては挨拶代わりにまたプロポーズしていく日々。

そのうち、何故か近所の豆腐屋さんに弟子入りまでする社長。

何やってるんだ、この人。

 

という大衆食堂と豆腐屋と大企業を巻き込んだ恋愛話、豆腐も美味しいよという。

まあ現実に、こんなビジュアル的にハイスペックかつ変わり者の社長がいる訳ないのですが、夢見れますね。

展開も、主人公の元婚約者が出てきて拗れたり、彼に一目惚れした女性が出てきて拗れたり、今度は彼の元婚約者が出てきて拗れたり。

拗らせた奴らが、揃って食堂の常連になっちゃったのには驚きましたが。

 

主人公が捻くれてというか、素直になれない性格で随分遠回りをしましたが、社長が最後までぶれませんでしたし、最後の最後で彼の想いが報われてよかったと思います。

敢えて主人公からの具体的な返事の言葉をを書かなかったのがいい。

 

ただ、社長の彼が何故主人公を好きになったのか、その答えが出てくるのが、それこそ最後の最後なので、「何で社長はこんなに主人公一筋なんや?」とモヤモヤしながら読み進める羽目にはなります。

読者側には、もう少し早く情報開示してもよかった気がします。

社長に主人公への恋心のみ感情移入し辛いので……

 

また、ラストの後日談が駆け足過ぎて蛇足感が否めないという。

一気に子供まで行きますから。

個人的には、社長の恋心の理由をさっさと作中で(主人公へはさておき、少なくとも読者側には)明かして、敢えて具体的な返事を書かなかった、あのプロポーズへの返答シーンで終わっていた方が綺麗だった気がします。

どうしても後日談を書く必要があったのなら、もう少し丁寧に描写してほしかったです。

ファンサービスなら中途半端すぎる……