いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

小説 君の名は。

 

 

※未読の方、これから映画を観る方のために、直接的なネタバレは極力避けています。

そのため、表現がやや曖昧ですが、ご容赦ください。

 

2016/08/01読了。

映画を観る前に予習として読んでおこうと購入。

新海誠監督の映画は大好きだけど、恋愛ものとして捉えた場合はビターなエンドが多いので、今回はどっちに転ぶのか、観る前に心積もりしておきたいというのもありまして。

しかし…いい物語だった。

まさか、ここまでのスケールの話になるとは思いませんでした。

 

高校生という多感な時期の男子と女子が、互いの心と体が入れ替わってしまう、しかも東京と岐阜という随分離れているのに…というところからスタートするこの物語。

最初はそれこそ、コメディも交えた青春ものだが、実は2人が距離以外の概念でも離れていたことが分かったあたりから、雲行きが怪しくなる。

そして彼女が遭遇してしまったある事実が発覚してから、一気に物語が加速。

もうここからが本当に怒涛の展開で圧倒されました。

スケールも同時に広がるので余計に。

 

どうすれば、彼女が遭遇してしまった件を解決できるのか。

彼は試行錯誤し、もがいて抗って、そして「大切なもの」と引き換えに成し遂げる…ここがまた新海誠監督色というか。

決して容易に救われて簡単にハッピーエンドにはならない。

何か大きなことを成し遂げるには、何かを犠牲にしなくてはいけないこともある。

現実を突きつけられた気になります。

 

でも、ここで終わらない。

何年もかけて、そしてようやく本当の意味で「始まり」を迎えるラスト。

その時、ようやくタイトルの意味を、そしてそのタイトルの意味の深さや美しさに気付くわけです。

この話は、まさしく「君の名は。」以外のタイトルはありえないなと。

 

いや、本当に素敵な物語でした。

終わりもビターではないですし、これからどうとでも取れる展開でしたし。

夏にぴったりの青春もので恋愛ものだと思います。

 

新海誠監督は最初、小説にはしないと言っていたこの話が、RADWIMPSの音楽を聴いて書かされた…という解説のくだりが気になります。

この話に新海誠監督やスタッフの芸術が乗り、RADWIMPSの音楽が合わさると、どう世界観が変わるのか、広がるのか…映画を観るのが今から楽しみです。