いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

 神さまは五線譜の隙間に

 

 

2016/07/07読了。  

ピアノの調律師たちは、ピアノの調整だけではない。

人々の心もたちまち整えてしまう。

例えば、夫を亡くし自分の音楽を見失ったピアニスト。

例えば、馴染みの調律師を呼べなかった少女。

例えば、昔の姿を忘れて喧嘩し合う家族。

そして、過去のトラウマを抱えたプロ志望の女性や、果ては自分自身すら。

この物語の調律師は、心を、人間関係も修復していく。

そんな素敵な物語。

 

登場する調律師は、過去のある挫折を経て、凄腕の調律師の弟子となり、今では神業な調律師になった女性調律師と、彼女の後輩になった新人調律師の2人。

話は、この2人の視点が、ほぼ交互に展開しながら進んでいきます。

調律師のお仕事小説としても、新人の成長物語としても、また人間模様に隠された謎を解く日常ミステリとしても楽しめる、いい作品でした。

 

また、音色の表現が独特と言いますか、想像しやすくてびっくりしました。

小説を読んでいるはずなのに、映像を見ている気になりましたので。

ビジュアル化できる音の表現…恐るべし。