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いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

黒手毬珈琲館に灯はともる ~優しい雨と、オレンジ・カプチーノ~

黒手毬珈琲館に灯はともる ~優しい雨と、オレンジ・カプチーノ~ (マイナビ出版ファン文庫)

黒手毬珈琲館に灯はともる ~優しい雨と、オレンジ・カプチーノ~ (マイナビ出版ファン文庫)

2016/05/23読了。
上司からのいじめで退職に追い込まれた主人公。
高校時代の苦い思い出のせいもあり、ますます人と接するのが嫌になっていく。
何とか復帰しようと、兄の家具店で働き始めるが、そこで出会ったのは、黒づくめの青年。
彼は、珈琲店に勤める若きバリスタ
彼の淹れてくれる珈琲で、主人公は次第に癒されていくが、前述の苦い思い出が、主人公の前に立ちはだかる…

序盤の説明というか、本題に入るまでが非常に長いし、章の区切れが多いため、「なろう」っぽい書き方…と思ったら、まんま「なろう」出典だったという。
そうそう、こんなテイストだわ、「なろう」小説。
一人称で丁寧に主人公の設定が描かれていて、そこは好印象ではありましたが、いかんせん本当にヒーローが出るまでが長かった。
粗筋にある話に行くまでが長いというか。
その後は、さらっと読めてありがたかったですが、最初で投げちゃう人がいそうな気もします。
もったいない。

出てくる珈琲が美味しそうで、珈琲好きには嬉しい話ではないでしょうか。
ただ、主人公が抱えているものが結構重いので、何度か鬱々とはします。
過去の恋も抱えてますし、途中までメインヒーローは珈琲店の彼ではなく、その昔の好きな人な箇所もあったので余計に。
また主人公が卑屈なのに結構迂闊ですからねえ。
何でそこでついていくんだよとか、一人で行っちゃうんだよとツッコミを何度か入れたくなりましたから。
ヒーローじゃないが、心配になるわ。

何ともビターで鬱々とする、でもラストは爽やかな、不思議なテイストの話でした。
行きつけの喫茶店で悩み相談できるような関係は羨ましかったです。
そんなお店を自分も見つけたいものです。
…ただ体質的に珈琲飲めないのが致命傷…(胃を壊すため)