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いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん

神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん (双葉文庫)

神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん (双葉文庫)

2016/05/19読了。
祖父の残したアンティークショップを引き継ぐことになった元広告デザイナーの主人公は、古いものにまるで興味なく、効率的な電化製品好き。
でも、そのアンティークショップで修理業を行っている女性は、今時携帯電話すら持たないアナログ人間で…
神戸のアンティークショップを舞台にした、主人公の成長物語。

元彼女との想い出の品と、区切りのつけ方とは。
古いビデオテープに収められた想い出は。
タイムカプセルに込められた祖父の想いは。
そして、自分より店を引き継ぐに相応しい人物を前に、自分の立ち位置に苦悩する主人公の行く末は。
何故、祖父が自分にアンティークショップを残してくれたのか、その答えを主人公なりに見つけて、彼は成長していきます。

関西弁(神戸なので大阪よりはマイルド)の彼女の会話が心地よく、アンティークショップの雰囲気も優しくて良い。
ただ、主人公が割と抱えている人なんで、彼視点で進むと居心地はイマイチ悪い。
終盤の山場を越えた後は、雰囲気よくなったんで良かったのですが。
ただヒロインの謎が少し匂わされて終わったので、このままだと消化不良な部分も。
癒しもありつつ、不穏もありと、緩急のある作品だったように思います。