いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

エキナカには神様がいる

2016/1/10読了。
東京にあるという燕町駅という架空の駅を舞台にしたオムニバス。
タブレット片手にエキナカの絵を描き続ける青年が、どの話でもキーパーソンとして出てきますが、1話ごとに主役が切り替わる群像劇スタイル。
仕事に追われ死にそうになっているサラリーマンにエキナカの店員さんたち、警備員だって物語の主役として登場する。
そんな人たちが、絵描きの青年をきっかけに救われたり、変われたり、また逆に救ってあげたりする。
そんな小さな奇跡がリレーされていくのが、何とも感動的でした。

小さな奇跡で繋がった絆が、最後に皆を救ってきた青年に大きな奇跡をもたらす…この最後の話が本当に素敵で、何とも心地いい大団円でありました。
今までの絆がここに繋がるかという。
今まで、傍観者だった青年も無事にエキナカの仲間に加われた気がしまして…

最初はエキナカでハートウォーミングストーリーとは何ぞやと思っていましたが、読了してみると、確かにハートウォーミングな優しい物語でした。
こんな奇跡が、自分の利用する駅でもあればなと思ってしまいます。