いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。※ネタバレにはあまり配慮できてませんのでご注意を

アゲイン~私と死神の300日~

アゲイン~私と死神の300日~ (TO文庫)

アゲイン~私と死神の300日~ (TO文庫)

2015/12/26読了。
幽霊になってしまった記憶喪失のOLが、死神に命を狙われながらも(もう死んでいるから、命を狙われるというのもおかしな説明ではあるが)自分がなくしたものを、家族との絆を取り戻していく物語。

非常に静かに淡々と始まり進んでいくので、「午前0時のラジオ局」を読んでいると、その雰囲気の違いに戸惑ってびっくり。

午前0時のラジオ局 (PHP文芸文庫)

午前0時のラジオ局 (PHP文芸文庫)

同じく幽霊が登場する「午前0時のラジオ局」は、終始ほんわかふわふわした優しい雰囲気が強く感じられるのに対し、「アゲイン」は優しさよりは何処か暗さや怖さを感じる。
その怖さが一気に払拭されたのは、中盤でのとあるキャラの登場。
ここでようやく「午前0時のラジオ局」と同じ優しさが感じられて、ほっと一息つけるという。
そこまでは、本当に別の方が書いたのかとも思えたので。

そこからが、怒涛の展開でした。
作中では300日どころか6年以上かかる話になってますが、この「300日」が作中で明確に提示されてからが本番。
本当に凄い展開でした。
そして、最後の最後で訪れる奇跡…最高のクライマックス、そしてハッピーエンドでした。
詳しくはネタバレも激しいし、何よりエンディングが分かってしまうとこの作品の魅力が半減しますので詳述しません。
ただ言えるのは、流石優しいであろう作者さまの人となりが現れた素敵な作品だということですかね。
じっくり世界観を味わって、しっかり感動できる物語でした。

それにしても、没になったという少年の話も気になるところ。
別バージョンか何かで読んでみたいですね。