いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

王女コクランと願いの悪魔 (2)

2015/6/25読了。
人形だった王女は人間となり、悪魔だった少年もまた人間となり、2人は再び出会った。
(    )
そして、2人は幸せに暮らしましたとさ。

ところがどっこい、この間の(   )部分が、通常なら端折られるこの部分が、現実では存外茨の道。
一筋縄ではない。

お互い孤独だった2人がようやく愛を知ったというのに、立場の違いで離れ離れに。
前作では、ずっと一緒にいた2人が、ずっと離れ離れという状況は、読んでいて非常にヤキモキしました。
現実はそう甘くない。

王女は王女で、人を頼ることを知らず、彼を取り戻すため、他人を利用して陥れて、まるでチェスの駒のように扱おうとして、かえって首を絞める部分も。
ひとりぼっちだった彼女にも、何だかんだで頼れる、否、頼って欲しいと思ってくれている人がいたのは、幸せなことだ。
結局、彼女はその気持ちに完璧には気付かないけれど。

今回の話だけでは、結局2人は前のようにいつも一緒にいられる環境までには至れない。
でも、2度目の再会は果たす。
この場面が、また感動的で美しい。
夢から覚めた王女の反応も見たかった気はするが。
前作と同じような、いい余韻を残すラストでした。

さて、まだこの話は続くのだろうか。
2人が真の意味で再会するその時を、いつまでも待ちたい所存。
永遠に読めなかったとしても、永遠に待つだけだ。
(本編を読んでいると分かるネタ)