いこの読了本備忘録。

読んだ本の覚え書き、みたいな。キャラクター小説多め。

筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。〜鎌倉の花は、秘密を抱く

 

筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の花は、秘密を抱く (宝島社文庫)

筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の花は、秘密を抱く (宝島社文庫)

 

 

2017/06/11読了。

シリーズ3巻発売、本当に楽しみにしていました!

今回はまたいつも以上に美麗な表紙。

カラーピンナップもついてます。

 

今回は、東雲くんの義妹な小雪ちゃんやヒロインの美咲の親友の曜子、書道部のチャラ男の松岡など、サブキャラクターに焦点を当てたサブキャラ掘り下げ話が多かったように思います。

特に松岡が抱えていた過去が重すぎてびっくりしました。

さり気に以前から伏線も張られていたようで。

ただの軽い男と思っていたら実は……という、これまでのイメージを覆す物語、哀しくも素敵なお話でした。

これは、是非読んで欲しい。

 

サブキャラクターに焦点を当てつつも、東雲くんもゆっくりながら成長しているような気がします。

特に最後の話は、まさか彼が自ら厄介ごとに首を突っ込むとは思いもせず。

しかも美咲ちゃんに頼るとか、初期の彼からは想像できない展開。

前回、美咲ちゃんが開き直って積極的に関わると言い出してから、彼の心境にも色々変化が出てきたように思います。

彼が抱えているものは、まだ全部が解決した訳ではないですけれども、事実自虐的な発言もなくなってはいませんが、それでも少しは前向きというか積極的になってきたこと、とても嬉しく感じました。

 

今回も脅迫、いじめ、認知症など、重いテーマを扱っていますし、哀しい話しもありますが、どの話も最後は希望の持てる明るい終わり方で安心できます。

最後にまた新たな謎も出てきて、気になる引きなのもにくい。

続きが気になるではありませんか。

続刊が今から楽しみであります。

 

しかも、今回は最後の最後に東雲くんの貴重な美咲ちゃんに対するデレが見られます。

美咲ちゃん本人には不発な形になっちゃいましたが、いや、それでも貴重なもの見させてもらいました。

とうとう、ここまできたか。

感慨深いです。

函館旅行(箱館戦争巡り)参考本まとめ

2017/06/05~08の4日間、念願の函館旅行に行ってきました。

新選組、特に土方歳三ファンの自分なので、ただの観光ではなく箱館戦争」に関するスポット巡りが目的で、有名な観光地はあまり巡らない4日間となりましたが、まあそれはさておき。

 

今回の箱館戦争巡りに関して、事前の下調べに用いた本を自分の覚え書きも兼ねて紹介してみようと思います。

もし、自分と同じように箱館戦争巡りをしたい方の参考になれば幸いです。

 

 

まずはこちら。

今回のコース決めは、殆どこちらの本のお世話になりました。

函館に限らず、新選組の史跡に関する情報(例えば有名どころの京都や日野など)が載っています。

こちらの本のいいところは、モデルコースと称して、史跡を巡る順番、史跡と史跡の間が徒歩や公共交通機関で何分かかるか所要時間の記載がある点。

移動時間の計算がしやすくなっています。

ただ本が大きめですので、縮小コピーかけたものを現地に持っていく方が荷物にならずに済むと思います。

 

るるぶ薄桜鬼 (JTBのムック)

るるぶ薄桜鬼 (JTBのムック)

 

続いて2冊目。

正直、これを取り上げるのは抵抗があったのですが、いかんせん内容がいいもので。

乙女ゲーム関連本なので、どうしてもゲームキャラやゲーム内容の紹介が多用されていますが、流石「るるぶ」だけあって情報はかなりのものです。

ありがたかったのは、公共交通機関の路線図、各駅・バス停間の所要時間、料金の記載があった点。

また、それぞれのスポットを見るのにかかる時間も記載があります。

冒頭で紹介した本と組み合わせれば、スケジュールが立てやすいと思いますよ。

 

北海道歴史探訪ウォーキング : 道内各地で気軽に楽しめるルートガイド

北海道歴史探訪ウォーキング : 道内各地で気軽に楽しめるルートガイド

 

続いて3冊目。

何故か電子書籍版しかAmazonになかったので、リンクはKindle版ですが、自分は書籍の方を使用しました。

こちらは各地版で出ているシリーズで(自分は奈良県版を持っている)「ウォーキング」で史跡を巡る際の距離や所要時間が書かれています。

どうしても公共交通機関を使用する場合もあるのですが、その点も書かれています。

こちらのいいところは、各史跡に関する説明が詳細なところ。

上記2冊の本は説明はあっさりめなので、より詳しい解説が知りたい方にオススメです。

 

ちなみに、こちらのシリーズは、本によってウォーキングに関する情報量に違いがあり、北海道編はあっさりめでした。

本によって歩道の状態(舗装されているか否か)高低差(山道があるか)オススメの服装、休憩ポイントの有無などが記載されているものもあります。

北海道編はその辺の情報がありませんでしたので、あしからず。

気になる方は、本当に色々な地方のものが出てますので、探してみてはいかがでしょうか。

 

他、何冊か参考にした本はありますが、実際にはあまり使用しなかったので割愛します。

 

史跡巡りをする際は、事前に下調べして、所要時間や見学料などを予め見積もっておくとスムーズに回れますよ。

上記の本ですが、図書館でも見つかる本ですので、書店にない場合は、図書館で探してみるのも手です。

ただどの本も何年か前の本なので、一部情報が古い部分もあります(例えば、江差へ向かう鉄道が廃止になった件には触れられていない)

ネットなどの情報も組み合わせれば、より安心かと。

 

普通に観光する際は、それこそ「るるぶ」などの情報誌で十分なのですが、歴史をメインに回るとなると資料集めが大変になると思います。

そんな方たちの参考にしていただければと思います。

以上、函館旅行参考本紹介でした。

日本人が知らない 神社の秘密

 

日本人が知らない 神社の秘密

日本人が知らない 神社の秘密

 

 

2017/05/24読了。

神社の参拝方法や神社に関わる固有名詞の解説に始まり、神社の成り立ちについての歴史やお祭りの内容、中にはユニークな個性を持つ神社の紹介などなど、神社に関係する話を72項目に渡って掲載している一冊。

基本的に初心者に優しい内容で、神社にお参りに行くけど詳しくないなという人が読むと、勉強になる話が多いかと。

よくお参りして、ある程度は分かっているよという人でも、トリビアな話(例えば、海中・空中にある神社の話、アニメの聖地になっている神社など)も紹介されているので、楽しめると思います。

割とフランクな書かれ方をしているので(失礼がない程度にくだけている)文書的にも読みやすいです。

普段本にあまり接していない人にも配慮されている気がします。

 

最近出たばかりということもあり、「君の名は。」に絡めた話も出てきます。

インターネット参拝もできる最近の神社事情も書かれていて興味深かったです。

 

日本は海外から来た文化もいいところを受け入れて、それで日本風にしてしまう寛容さ、順応度があると思いますが、この本を読んでいて、神社や神道にもその片鱗が見えるのだなと驚いた次第。

神社を見れば、日本という国の気質も見えてくるのですね。

また勉強になりました。

神社に参拝の際はぜひお手元に。

普段のお参りも楽しくなったり、充実したものになると思います。

カロリーは引いてください! ~学食ガールと満腹男子~

 

 2017/05/18読了。

「満腹男子」とあるが、寧ろ彼はずっとお腹を空かせていた気はする。

 

ある大学の学食で働く主人公(20歳女子)の幼馴染みは昔は病弱で痩せこけてた、現在は108kgの巨漢かつ柔道黒帯という逞しいお坊ちゃま(大学2年生)

巨漢以外は何もかもがハイスペックな彼の日々の食事を作りながらダイエットを促すが、何故か彼は大学で起きた騒動を解決するばかりで……

 

このおデブお坊ちゃまが本当にハイスペックなおデブさんで、「僕は○○なデブです」とデブをポジティブに捉えて、何だか妙に好感が持てました。

(例えば「俊敏なデブです」「ITデブです」など○○には大体得意なことが入り、大体間違っていない)

こんなハイスペックなおデブさんは、某コロシアイゲームの豚神さまとかしか見たことない気がしますが、それはさておき。

 

探偵役の彼がこんなキャラしてますので、主人公との会話はコメディ的で漫才見ているようで非常に面白かったです。

特に。

「人によっては下品と感じることかもしれないですが、どうしても我慢できないんです」

「ど、どうしたの?」

「かけてもいいですか?」

「か、かけて?」

このやり取りで非常にドギマギしている主人公が可愛いし、無自覚で凄いこと言ってる彼がもう面白く。

(無論いかがわしい内容では着地しない)

 

主人公は主人公で、料理はできる女子なのに結構血気盛んなところがあり(時々なまはげみたいになる)主役2人が個人的には本当に好みのドツボでした。

 

学園ミステリとしても楽しめる内容で、短編が5話分と様々な事件が登場します。

強盗に美人局という犯罪から、学園祭のミスコンに関わるトラブルという学園あるあるな事件まで、おデブさんがスパっと解決していきます。

全く本当にハイスペック!

1話1話がそこまで長くないですけれど、ミステリとして軽すぎるという感じは受けませんでした。

軽めのものもありますけど、食堂の厨房で起きた事件などは、その動機を探るという面で非常に面白いミステリでしたし。

 

キャラも立ってるし、ミステリとしても楽しめるし、いい作品だったと思います。

本当に自分の好みに合った作品で、読書が楽しかったです。

是非シリーズ化して欲しい作品。

最後の最後で少し痩せた彼が、何故痩せたのか。

その理由を、主人公が気付くところまでは少なくとも読みたい!

そう、この2人の幼馴染みで姉弟のような関係性の進展も個人的には気になるのです。

「太ってる人は恋愛対象にならない」と主人公に言い切られた後の彼の奮闘を考えると涙が禁じ得ない。

ハイスペックなのに、何故そこはへっぽこなのか。

頑張って欲しい、応援しますわ、おぼっちゃま。

事件記者・星乃さやかの涙

 

事件記者・星乃さやかの涙 (PHP文芸文庫)

事件記者・星乃さやかの涙 (PHP文芸文庫)

 

 

2017/05/15読了。

「午前0時のラジオ局」で知られる現役アナウンサーな作者さまによる新作。

いつもはオカルトネタが絡むのですが、今回は幽霊も死神も出ません。

普段より大分ミステリ色が濃くなっています。

そして、主役の生命の危機度も上がっております。

3つの事件が出てきますが、基本的にさやか嬢は毎回生命の危機に遭遇してますから。

しかも、過去の出来事から、割と生に執着のない人だから困る。

 

主人公のさやか嬢は「午前0時のラジオ局」と同じラジオ局に勤める事件記者。

(なので、「午前0時のラジオ局」のキャラクターも一部登場はする)

現場に出向いて事件を取材するので、ラジオ局内の話がメインな「午前0時のラジオ局」とは違って、フィールドワーク(!)している感じですね。

違った視点からラジオのことを見られた気がします。

 

そんなさやか嬢ですが、何とも男勝りな車に乗り、すっぴんなお姿と男前な感じなのですが、如何せん涙もろい。

場合によっては犯人にまで感情移入して泣いてしまうほどの感激屋さん。

この外見と中身のギャップが大変可愛らしいキャラクターでした。

どの作品を読んでも思うのですが、このあたりのキャラクター造形は、やっぱり作者さまの優しい人となりが出てるんだろうなと思います。

 

そんな彼女ですが、本当に辛い過去もちでして、そこが本編を通じて段々明らかになってくるところも面白かったです。

冒頭にある事故の話も絡んできますしね、全体通して伏線になっていた感じがします。

 

事件に関しては、今回は3つ。

しかも最初の話は、途中までオカルト? と思わせる展開で驚きました。

オカルトなしと聞いていたのに、あれ? と。

スリードを誘う部分もあり、オカルト方面から一気にミステリに引き戻される感じ、癖になりそうでした。

この展開は、3つの話の中では個人的には一番好きでしたね。

がっつり推理できる話もあり、ミステリとしても十分楽しめる仕様で満足できました。

 

さやか嬢の過去に関わる話も最後に登場し、彼女が抱えていたトラウマも一応は克服する展開ではありますが、彼女に関わるある人物の消息がはっきりした訳ではなく、まだ謎も残っている感じがします。

(精一杯ネタバレに配慮した結果、あいまいな表現)

全てが全てきっちり明らかになった訳ではないので、続編があれば、このあたりも少し掘り下げた話が読みたいところ。

さやか嬢の周りも、1話目、2話目で仲良くなった人も集ってきましたし、キャラクター同士の繋がり、世界の広がりも見えてきたところなので、この人たちもより参加させた続編とか是非期待したいです。

 

でも、何より「午前0時のラジオ局」の続編も読みたいのですが。

出ないかなあ、続編。

 

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黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です

 

黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です (角川文庫)

黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です (角川文庫)

 

 

2017/05/10読了。

それにしても、この主人公、猫を得る代わりに色々失いすぎな気がする。

自分なら、もう二度とあの店に出入りできないし、同級生にも会えない。

イケメン猫どものギルティっぷり半端ない。

 

アラサーで大手の会社から解雇されてしまった元契約社員の主人公は、ひょんなことが縁である喫茶店にの住み込み店員に。

その店の店長はイケメンだが口が悪い。

でも、実はこの店長は主人公が助けた黒猫だった。

 

猫語が分かるようになってしまった主人公と猫たちが織りなす出会いの物語、そしてミステリ。

この世界の猫たちは人間に化けるのくらい普通らしい。

ただし、人間と生肌が触れると猫に戻りますが。

しかも猫から人間になる際は真っ裸。

主人公は何度ラッキースケベ(主人公にしてみれば不本意なアンラッキースケベ)を体験したことか。

しかも主人公が悪漢に絡まれた時は、この真っ裸なイケメン猫たち(人になっていた)がアクションを見せるという。

アクション見せてるのか、ナニ見せてるのか分からない状況。

ハラハラ場面だったのに、妙に笑えました。

 

しかも猫たちは人間の世界の常識を知っているような知らないような。

お陰で誤解を招く発言が連発。

「俺の飼い主だ」「首輪をしてほしい」「夜は抱いて寝ろ。温かいぞ」などなど。

人型で言うから、誤解を招く。

お陰で本当に主人公は色々失っていきます。

物理的にではなく、精神的に。

ご愁傷様と言わざるを得ない。

 

ちょっと謎解き要素も入りますが、基本的にはコメディかなと思います。

シリアス話でも猫たちのお陰で笑えて、読後感は悪くないです。

ただ、アラサーの子が主人公ではありますが、落ち着きはないので、ライトノベルな感じで軽くはあります。

なので、さらっと読めますが、キャラクターで読ませる作品が苦手な方は少し物足りないかもしれません。

濃いキャラクターがわちゃわちゃしているのがこの作品のイメージですので。